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大規模修繕工事に備える|事前に知っておきたい知識とやっておきたい準備
大規模修繕工事が始まると理事や修繕委員でなくとも、日常生活上への影響が少なからず出てきます。大規模修繕工事が始まってからではなく、事前に知っておくことで大規模修繕工事中もなるべく不便が出ないように対策をすることが、工事中を快適に過ごせるかどうかの分かれ目。大規模修繕工事に向けて自分が一体何をする必要があるのかを予習して、工事が始まってから焦らなくていいよう対策をご紹介します。
大規模修繕工事が始まる前にやっておきたいこと
大規模修繕工事中、生活で一番影響が大きいのが工事内容によってバルコニーの使用制限がかかるということです。普段は専用使用部分としてあなた及び家族しか出入りしないバルコニーですが、大規模修繕工事中は足場から作業員が入り、バルコニー床面の工事や壁の塗装、タイルの張替えなどの作業が行われます。この際に荷物があると床面の防水作業ができなかったり、塗料が付着してしまうなどのリスクがあるため、バルコニー内の荷物は一度すべて部屋の中に入れる必要があるのです。
運ぶのが面倒だから私の家だけ工事をしないことはできないの? と思っても、共用部分の工事は全体の資産価値に影響してくるため実施しないわけにはいきません。運ぶのが困難なものがある場合は工事会社に手伝ってもらうことが出来る場合がありますので、部屋の中に置けるスペースを確保できるよう工事前から片付けておきましょう。洗濯物を普段外干ししている方は部屋内に干せるようにスペースを確保しておきましょう。
工事説明会で確認しておきたいこと
大規模修繕工事は生活への影響が大きいため、事前に説明会が開かれます。工事中の生活についての説明が聞けるほか、工事担当者と初めてコンタクトをとることができるのも工事説明会です。事前準備でわからないことがあれば質問することもできますし、事前に工事担当者に荷物移動の手伝いを相談しておくことで着工後にバタバタと慌てずに済みます。また、植木鉢など部屋内にあると枯れてしまったりするものに関しては、植木鉢置き場が設置されることもありますが、植木鉢置き場まで運ぶのが難しいほど大きなものや、数が多い場合には荷物と同じく工事担当者に手伝ってもらえるよう相談してみましょう。植木鉢置き場の近くに水やり用のホースと蛇口を用意してくれる場合もありますが、必要に応じて運んだ後の水やり方法なども確認しておくと良いでしょう。
1階でバルコニーではなく専用庭があるという家では、ほとんどの場合専用庭内に足場が設置されます。使用していい範囲はどのあたりまでなのか、出入りの際はどうしたらいいのかなど事前に確認しておきましょう。出入りが全くできなくなることはあまりありませんが、足場仮設予定箇所に地植えの植物がある場合には植え替えが必要となりますし、足場仮設中は最下段の作業をするために作業員が専用庭に出入りすることになります。専用庭がある家では特に足場の計画について詳しく確認しておいたほうが良いかもしれません。
大規模修繕工事中に気を付けておきたいこと
大規模修繕工事中は日常生活にはない大きな変化がおこります。大きな変化としては、バルコニーの外側に足場がかかり、工事の行われている日中は作業員が行き来するということ。高層階の方は日中、採光のため薄いカーテンだけ閉めているかもしれませんが、薄いカーテンだけでは外から部屋の中が見えてしまいます。プライバシー保護のため、外から見えない厚いカーテンを閉めた状態で過ごすのがおすすめです。また、足場がかかっている間は侵入防止策を講じていても、作業員以外の不審者が入ってきてしまう可能性があります。万が一に備え、足場から不審者が室内に入ってこないよう必ず窓に補助錠を設置して2重ロックを行いましょう。
工事中は工事情報やお願い事項がチラシで配布されますが、チラシ以外にも毎日更新される「洗濯物が干せるかどうかの案内」や「翌日の作業内容」などが工事用掲示板で通知されます。翌日の作業内容のお知らせでは大きな音がするか、粉じんが発生するか、臭いがでるかどうかなども知ることができますので、作業内容に合わせて適宜換気を行ったり窓を閉めたりといった対策を行いましょう。
確認や片付けなど、大規模修繕工事中は面倒なことが多いように感じますが事前に準備しておけば工事中の不便さを抑えることもできます。各家庭で共用部の使い方や生活状況など異なるかと思いますので、今回ご紹介した例以外でもわからないことがあれば工事会社に早めに確認を取り、着工してから困ることのないよう対策を行っておきましょう。
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